ギリシャで影響力を増す中国

ギリシャで影響力を増す中国

・中国の李克強首相がギリシャのアテネを訪問
・李克強首相とサラマス首相が会談、共同会見で経済協力の強化で一致
・総額で65億ドルの契約に調印
・ギリシャは外国からの投資を拡大に力を入れる
・中国はギリシャを欧州や中東向けの拠点として開発を推進したい狙い
・李首相「ギリシャは近く経済危機から抜け出せる」
・サラマス首相「ギリシャが欧州とアジアの貿易拠点として発展する」
・2013年5月のサラマス首相の訪中以来、交流を促進
・李首相「ギリシャ債券市場を見捨てたことはない。購入を増やしている」→ギリシャの夏の新発国債の購入も示唆

景気後退局面みるも、対外政策を加速する中国

ロイターの記事にもあるように、世界経済は不透明感が拭えず、中国経済も下方圧力にさらされている。
目標としては、今年７．５％ペースで成長するという見通しを示し、３．５％というＣＰＩ伸び率目標をあらためて示す。
経済規模を考えると、ヨーロッパ諸国とは比較にならない程巨大な中国は、その潤沢な資金をもってギリシャに訪問前によったイギリスでも影響力を発揮し、ギリシャでも発揮しています。
中国国内景気の行き先の不安感がありながらも、富裕層による外国不動産の購入はさらに加速し、積極的にリスクヘッジをしているようにも見えます。

チャイナマネーが世界を席巻する日〜過熱する不動産投資〜（ZUU　online より）

中国という国の外交政策の不透明感や動きとは裏腹に、中国マネーは着実に世界を席巻していると言えるでしょう。

参考記事

・中国、ギリシャと協力強化　６千億円超の契約調印　李首相「ギリシャは経済危機から抜け出せる」（MSN産経ニュース）
・中国首相がギリシャ訪問で国債購入を示唆、貿易投資協定に調印（ロイター）