ロシア、ウクライナ問題
2017/10/05
ウクライナを取り巻く環境
・ウクライナ大統領とロシア大統領が、ウクライナ東部で行われている戦闘の停止へ向けて協力することを確認。
・ウクライナの和平担当大臣が、ロシアに和平協力を求む
・ウクライナ東部では政府軍と親露派との戦闘があり、ロシア人記者が死亡
・ウクライナ東北部でパイプラインが爆発、下流にあるヨーロッパへの供給には影響はないと見られる
・ウクライナ内相は、パイプライン爆発にはロシアの関与を示唆
・ウクライナ大統領は、関係省庁、企業にロシアとの軍事協力の全面停止を命令
・ロシアはウクライナへのガス供給を停止、ヨーロッパへの供給を継続させるためウクライナを通らない南北ルートの重要性増す
・アメリカはロシアのウクライナへのガス供給停止に対して、EUが提案した仲裁案の再交渉を促す
・日本は7月にウクライナへ外相を訪問させる意向
ウクライナ問題解決の糸口になるか
新政権が誕生し、ウクライナの動きが活発になってきました。
日本国内ではあんまり報道されませんが、こういうネットとか外国報道機関の情報を合わせると、方向性が見えてきます。
ロシアとは親露派を抑えこんで内戦を集結させるために協力を願い出る一方、関係省庁にはロシア依存を減らすよう命令をしていることで、脱ロシア方向を示しているのではないかと見られます。
ただ単に脱ロシア、欧州シフトを目指すのではなく、ロシアとの関わりをある程度残したまま欧州に深入りしない方向で調整をしているようにも見受けられます。
ちょうどいいバランス感覚で、両者とも介入できない環境を作って、自国の強化につなげていくというのが、方針ではないかと見られます。
合わせて、欧米以外の日本や他の国との関係をもち、日本は7月の訪問に合わせて経済支援などの表明をしました。
日本の動きは、基本的に『その地が平和になったら、全力支援』という伝統がありますので、ウクライナとロシアの関係とウクライナの内戦が早々に解決する見込みとの情報や見通しを掴んでいるのかもしれません。
合わせて、ウクライナとロシアのガス供給問題では、元々ロシアとウクライナとEUでの3者協議でEUが提示していた仲介案が破談になっていたのですが、アメリカはロシアに対して再交渉を促すと同時に、アメリカのエネルギーメジャーエクソン・モービルCEOがロシアで行われている世界石油会議に出席という流れからもみて、軍事以外での交渉が活発に行われていると見られます。
参考記事
・ロシア・ウクライナ首脳が電話協議 東部停戦巡り (日経新聞)
・ウクライナでガスパイプ爆発、ロシアの「破壊工作」と内相(ヤフーニュース)
・ウクライナ、ガスパイプラインが爆発 テロの可能性も (日経新聞)
・岸田外相、ウクライナ訪問調整=7月、支援策拡充を検討(楽天ニュース)
・対ウクライナ、ガス供給停止 露強硬策、将来に代償も 欧州は政治的価格に嫌気(楽天ニュース)
・米、仲裁案に沿ったガス再交渉促す 供給停止のロシアに(MSN産経ニュース)
・<ウクライナ>プーチン大統領と「停戦の可能性」も電話協議(gooニュース)
・う回パイプライン ロシアが推進(gooニュース)
・ウクライナ大統領、ロシアとの軍事協力を禁止(読売新聞)
関連記事
-
ウクライナ内戦、和平交渉へ
ウクライナ内戦、27日までの停戦合意と和平交渉 ・ウクライナにおいて、27日午前 …
-
ギリシャで影響力を増す中国
ギリシャで影響力を増す中国 ・中国の李克強首相がギリシャのアテネを訪問 ・李克強 …
- PREV
- 岸田外相:7月、キルギスで中央アジア5カ国外相と会談
- NEXT
- 深刻化するイラク内戦