岸田外相:7月、キルギスで中央アジア5カ国外相と会談
2015/06/27
岸田外相、7月に中央アジア5カ国と外相会合
・7月に岸田外相と中央アジア5カ国がキルギスで外相会合を開催
・2004年8月から開催されており、今回で5回目
・今まではテロ、麻薬対策、地雷撤去、貧困問題が主だったが、新たに、農業、女性就労問題が追加。
・日本としてはこれにモンゴルも加えた『中央アジア会合』にして、海洋進出著しい中国の背後から牽制したい構え
・中国は2013年9月に習主席が4カ国を歴訪
・日本は今年5月4~5日に、麻生大臣がウズベキスタン訪問
・この会合を通して、8月に安部総理の歴訪につなげ、安全保障や資源開発などの協力強化を図りたいと考えている。
中国の裏庭、中央アジアへの訪問・会合
7月に、岸田外相がキルギスを訪問し中央アジア5カ国と外相会合開く方針で固めた。
これにより関係を強固にし8月安部首相の訪問実現へと繋げたい構え。
会談の内容は、主に各々の国内問題に合わせた支援の件だが、テロ問題に関しては、隣接している中国の場所が内戦状態のウイグル自治区であるため、ウイグル人と同じイスラム系国家の中央アジア5カ国といえども、自国に飛び火しないかという不安がある。
そういう意味でも、国内の発展と合わせて、安全保障の核となるテロ問題は重要と言える。
このウイグルに隣接するのは中央アジア5カ国だけではなく、同じ中央アジアの区分に入るモンゴルも同じで、この6カ国の抱える問題を一緒に協力していくことにより、日本との関係強化につなげ、太平洋側に進出していっている中国を背後から協力していくということを狙っている。
軍事力などで言えば、中国にはかなわない国々ではあるが、必ずしも中国寄りの立場で行動しないという意思表示だけでも見せることによる抑止力は見込まれる。
目下、ベトナム方面や尖閣・台湾方面、インド・ネパール・ブータン方面に軍を重点配備している中で、ウイグルの鎮圧のためにより増強しているという情報がある中なので、中央アジア諸国の不安は尽きないとみられる。
日本の支援というのは、必ずしも日本のためだけではなく、中国のウイグル鎮圧後の進出という対応の為にも各国にも重要な事と言える。
参考記事
・岸田外相:7月、キルギスで中央アジア5カ国外相と会談(毎日新聞)
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