中国漁船体当たり、ベトナム漁船沈没の図解
2017/10/05
中国漁船体当たり、ベトナム漁船沈没…南シナ海
・ベトナム漁船沈没=中国船が体当たり―漁民10人救助、関係緊迫化も・南シナ海【時事通信】
・中国漁船が体当たりし、ベトナム漁船沈没 乗組員10人は別の僚船が救助【共同通信】
・中国船“体当たり”でベトナム船沈没【日テレNEWS24】
・中国漁船体当たり、ベトナム漁船沈没…南シナ海【読売新聞】
ベトナムの複数メディアによると、中国が石油掘削を始めた南シナ海のパラセル(西沙)諸島海域で26日午後4時頃、ベトナムの漁船が中国の漁船に体当たりされて沈没した。
ベトナムの漁船には漁師10人が乗船していたが、いずれも他の漁船に救助されて無事だった。
沈没したのは、掘削施設から南南西約31kmの海域。
中国の漁船約40隻がベトナムの漁船団を取り囲み、体当たりした。
ベトナム漁業監視部隊によると、中国の漁船は普段から隊列を組んで、ベトナム漁船が石油掘削設備に接近するのを防ごうとしているという。
ベトナム沿岸警備隊は「掘削施設の周辺現場は非常に緊迫している」との見方を示している。
中国が石油の掘削作業を始めたと発表して以降、船舶の衝突などが相次いでいるが、沈没は初めて。
これを受けて対中関係はさらに緊張する可能性がある。
また、ベトナムの漁業監視船1隻も中国船10隻から囲まれて妨害行為を受け「重大な被害」を受けたという。
5月に入りベトナムで中国に抗議するデモが相次ぎ、中国外務省は18日、観光など「両国間の交流計画を部分的に中止する」との声明を発表していた。
中国とベトナムの衝突による、初の沈没事件
中国の全方位的侵略図を書きましたが、それの一部『南シナ海情勢』のニュースを元にしました。
ベトナムと同じく中国と領有権争いで衝突のさなかにあるフィリピンは、去年より推し進めていたアメリカとの再同盟にこぎつけ、南沙諸島を含むフィリピン側南シナ海域の防衛を再強化しました。
ベトナムは、特に後ろ盾もなく、自力で守らなければいけない現場にあります。
中国はベトナムに対して各小撃破の対象として選んだと言えます。
それを受け、ベトナムでは反中暴動が激化し、中国系企業への乱入を引き起こし、結果として中国人のベトナム国内からの退去という事態になりました。
そして、中越国境に中国陸軍が集結しているという報道もあります。
ベトナムは日本と協議をし、本来海軍所属だった沿岸警備隊を独立した組織として格上げをして、日本からの巡視船供与の体制を整えた。
ベトナム側は、中古の巡視船を求めていたが、日本側から新造船の供与の申し出があり、両方の準備が整い次第、ベトナムに日本の最新型の巡視船がODAで供与されることになる。
ベトナムも手を拱いているわけではないが、このタイムラグの間に中国の侵攻の手が激化することも考えられ、さらなる被害も予想されるだろう。
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